誕生ストーリー

KAMEKER3にかける想い

私たちは、
「水を知る水を知らせる」
「センサ技術で安心安全な社会づくりに貢献する」

を掲げて活動しています。

亀岡電子は過去30年間、大手センサメーカーの協力会社として主に工場内で使用される設備用のFAセンサを製造してきましたが、工場以外でも安心安全な社会づくりに貢献できる商品を提供したいとの思いで、静電容量による検出技術のノウハウを活かした、「水を知る 水を知らせる」商品の開発に取り組んでいきます。
自社のセンシング技術とIOTを組み合わせた新たな商品で、社会課題を解決し、世の中に必要とされる企業であり続けることを目指します。

弊社も過去に浸水被害を経験しています

2004年10月20日に日本列島に上陸した台風23号がもたらした大雨により、当時の殿田工場(南丹市日吉町)が浸水し、大きな被害を受けました。この経験もひとつのきっかけとなり、約15年の時を経て浸水検知センサを開発するに至りました。

KAMEKERブランドの誕生

亀岡電子の経営理念は「社会に貢献し自分自身を豊かにする」という言葉で締めくくられています。今までは「亀岡電子は何をしている会社ですか?」と問われた時に、「大手センサメーカーのセンサを製造している会社です」と答えるしかありませんでした。それはそれで凄いと言っていただけますが、もっと直接的に社会貢献できる製品を提供し、世間に必要とされる企業であり続けたいという思いを持っていました。
2016年から始めたブランディング企画会議の中で、「水を知る水を知らせる」をコンセプトに、亀岡電子が長年培ってきた静電容量センサを作るノウハウを使った、社会に貢献できる新商品の企画に取り組みました。その中で出てきた浸水を知らせるセンサのアイデアを「デザイン思考」の発想でブラッシュアップし、浸水検知センサの開発がスタートしました。

また、その会議のなかで「亀岡(KAMEOKA)」の「メーカー(MAKER)」を意味する「KAMEKER SENSING」(カメカー センシング)というブランドが誕生しました。
亀をかたどったロゴマークのSは「Sensing」「Smart」「Safety」「Small」「Simple」「Sustainable」という6つの意味があり、ブランド理念として、設計開発、製造、販売、サービス提供の指針となっています。

KAMEKER3誕生秘話

まず、KAMEKERブランド製品の第一弾として2018年12月にワイヤレス浸水検知センサ(ワンワンセンサー)を発売しました。このセンサは、センサ部を屋外に設置し、受信機を自宅のコンセントに挿すだけで、センサ部が浸水した際に受信機から犬の鳴き声がして浸水を知らせるというものです。

KAMEKERブランド製品として初めに作ったワンワンセンサーのニーズを検証すべく、実際に浸水被害が多い京都府福知山市に赴きヒアリングを実施しました。
福知山市では由良川の水位情報、ウェブカメラ映像、メール通知、防災無線、防災スピーカーなど、市民に対して提供される災害情報はとても充実しているように思われました。しかし、市民の方にヒアリングをしてみると、「自治体から出されている災害情報は、情報の範囲が広すぎて自分事にならず避難活動につながらない」「河川の水位情報やウェブカメラの映像は市民に公開されているが、大雨の時に逐一見ている人は多くない」という情報を得ました。

一方で、浸水の多い地域では、地域ごとに避難の目安を持っておられ、ある地点まで水がきたら家財や車を逃がしたり、自身が避難をするというローカルルールがあることを知りました。「地域で避難の目安としている地点が浸水した際に、ピンポイントで通知してくれるセンサがあれば欲しい」という声から、「どこにでも設置でき、長距離通信が可能で、浸水したらスマホに知らせる商品」を作れば課題を解決できると考えました。
そうしたニーズを汲んで生まれたのがKAMEKER3(セルラー通信式浸水検知センサ)です。